
今日は、年間300冊以上を読む私が、ビジネス書の効率的な読み方についてお伝えします。
一般的な速読の方法
一般的な速読の方法としては以下の2つが有名であり、効果的だと思います。
- 読んでる時に無意識に行なっている音読をやめる
- 一度に認識する文字量を増やす
まず音読については、これは読んでいるときに心の中で無意識に声を出しており、読むスピードよりも音読するスピードが劣ることから、読む作業が音読する作業に足を引っ張られ、読むスピードが遅くなってしまっているということです。生まれながらに私たちが行ってしまう癖であるため、訓練によって意識的に音読はやめることが可能です。
次に、一度に認識する文字量を増やすについてですが、私たちは文章を読む時、視点を止めて数文字を認識し、また少し先に行って視点を止めて数文字を認識する、というのを繰り返しているという事実があります。ですので、視点が止まった時に認識できる文字数を増加させれば早くなるということです。これも意識的な訓練で可能です。早く読もうという意識を持てば、自ずと一度に認識する文字量は多くなるはずです。
ビジネス書は斜め読みで十分

そして今日の本題、ビジネス書の読み方についてです。
これまで速読の説明をしてきましたが、私がお伝えしたいことは、速読の技法がメインではありません。
私が伝えたいことは、ビジネス書は斜め読み&要点把握で済ます癖をつけようということです。それを今から説明します。
まず、ビジネス書というのは、経営、マーケティング、経済、自己啓発などのビジネスに関するジャンルを扱った本です。ビジネス書の読者層は一般層向けですので、つまり平易に書かれている本なのです。
ビジネス書は、小説や専門書とは異なります。小説や専門書は、少しでも読み流してしまうと、話が全く分からなくなって全く意味がありません。
しかし、大半のビジネス書というのは、以下の点から斜め読み&要点把握で十分なのです。
- 実はかなりのページ数を使って同じことを何度も言っている(言いたいことを繰り返すことで、一般人にも伝わりやすくしている)
- その本の一番大切なエッセンス以外は、一般論にけっこうなページ数を割いている(要は中だるみ、ページ数稼ぎの部分)
もし、お手元にビジネス書があれば、確認してみてください。同じことを何度も繰り返していることが分かるはずです。そして、本の中間部分では、一般論の話がけっこう書いてあったりしませんか。広く一般人をターゲットとしているがゆえに、一般論も書いておかないとついてこれない人がいるためです。
では、どう読めばいいのかですが、それは以下です。
- 目次を読んで全体構成と要点を想像する
- ページごとの表題や黒字となっている部分だけしっかり読む
- ほとんどのページは1ページ0.5~1秒で読み進める
- 大事だと思ったページだけ精読する
これだけで十分です。だいたい200ページの本は、3~7分くらいで読めます。
ビジネス書は多読して学ぶに限る
ビジネス書というのは、一般人向けということもあって、著者が本当に伝えたかった大事なエッセンスのページ数はそこまで多くなく、ほとんどのページがそれを補足するために手を変え品を変えて一般論を料理しているのです。
もちろん、世の中には、デール・カーネギーやサミュエル・スマイルズの名著では、全てのページに精読する価値があるという名著もありますが、ほとんどの本は斜め読み&要点把握を3~7分で実施すれば十分です。
それよりも、ビジネス書を手に取った理由を考えるべきです。
あなたは、何かのヒントを知ろうと思ってアドバイスを探しにビジネス書を取ったはずで、いわば心の悩みでアドバイスを求めている患者のようなものなのです。
そして本は、医者でありカウンセラーです。
そうであれば、一人の医者やカウンセラーに相談するよりは、より多くの医者やカウンセラーから様々なアドバイスをいただいたほうがいいと思いませんか。
もちろん、一発で名医に当たればいいですが、それは運もありますので、できる限り多くのアドバイスをもらったほうがよいかなと思います。なので、ビジネス書は、多読するようにしましょう。
面倒くさがりな私は、いちいち本を読むのも時間が惜しまれるときには、
本の要約サイト「フライヤー」
で本の要約だけ読むようにしています。このサイトでは、色々なライターさんが10分程度で読めるレベルにまで本を要約してくれています。本は、有名どころのビジネス書が多いので、とても役立ちますよ。
それでは!