コンサルタントのキャリアパス【正しい選び方】

コンサルタントというのは、コンサル会社に入ってからアサインされるプロジェクト次第で、だいぶキャリアパスが変わっていきます。

自分がどんなコンサルになるべきか、コンサルタントの方はよく考えてプロジェクトを選んでいると思います。

そうだねー。キャリアはいつも悩むよ・・・

そうですよね。プロジェクトの選び方によって、キャリアパスだけでなく、昇進のスピードにも多少なりに影響を与えたりもします。

今日は、そんなコンサルのキャリアの選び方について、業界で10年以上見てきた経験から、雑感を語っていきたいと思います。

機能軸でのキャリアパス

まず、コンサルでは、キャリアを形成していくにあたって、機能軸と業界軸という概念が重要になってきます。この機能軸と業界軸がマトリクスとなってコンサルタントはキャリアを形成していくことになります。

機能軸というのは、戦略、オペレーション、人事、会計、テクノロジといった大きな軸から、もう少し細分化していくと、戦略であれば事業戦略、M&A/PMIといった軸、オペレーションであれば業務改善、CRMシステム構想・導入といった軸、テクノロジであればシステム基盤(クラウド)、RPA/AIといった軸があります。(ここではシンクタンクの機能軸は入れない)

この機能軸は、コンサルティング会社ごとに表現は異なりますが、本質的には上述した領域にすべて当てはまります。

コンサルタントは、どれか1つだけということはないですが、この機能軸のうちどれかで得意領域というものを持っています。(もし持っていないコンサルがいれば、その人は営業かマネジメントしかやったことのない人となります)

業界軸でのキャリアパス

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業界軸というのは、金融、製造、通信、流通、公共といった大きな軸から、もう少し細分化していくと金融であれば銀行、生保、証券といった軸、製造であれば車、エネルギー、医薬品、鉄鋼などの軸があります。

たとえば、銀行、生保、証券では同じ金融でも業務がだいぶ異なりますので、銀行を専門としているコンサル、生保を専門としているコンサルといった形で、その業界におけるトレンドや必要知識といったものを知見として有する専門家になっていくキャリアパスがあります。

一般的なコンサルタントのキャリアパス

一般的なキャリアパスとしては、コンサルタントとして駆け出しの3~5年目くらいまでは、まず機能軸でキャリアを形成していくことになります。

たとえば、オペレーションであれば、色々な業界(金融、製造、通信、等)に対して、営業系の業務改善やシステム導入の経験を積んでいきます。最近のテーマであれば、デジタルマーケティング関連のプロジェクトなどを経験していきます。

その後、マネージャという職階に上がったタイミングから、そのまま機能軸で極めていくか、はたまた業界軸にキャリアチェンジしていくかを決めます。

機能軸から業界軸へのキャリアチェンジの例としては、たとえばコンサルタントとなって5年間はオペレーション関連の案件を続けていき、どこかで銀行の案件にどっぷり浸かることになったとします。そこでカウンターとなったお客さんから信頼を獲得して、その後はその銀行の様々な案件に関わっていくようになり、その流れで業界軸に移動するというものです。

ですので、機能軸の方が若手が多く、業界軸の方がシニアな人が多いです。機能軸でしっかりとソリューション力とマネジメント力を身につけて、業界軸で営業力を鍛えていくという感じになります。

市場価値が上がるようなキャリアパスを築こう

キャリアパスで重要視する必要があるのは、社内での価値ではなく、市場での価値です。

一流のコンサルタントを目指しているなら、サラリーマンのようなコンサルではなく、自分の腕一本で生き抜くイメージを持っているはずです。そうした腕一本で生き抜けるコンサルタントというのは、市場価値が高い人です。

たとえば、同じクライアントのプロジェクトをずっと続けていた場合、そのクライアント内では知り合いも増えて、知見も溜まり、かなりの有識者となるため、自然と出世も早くなる傾向があるでしょう。

しかし、出世というのは、社内での価値です。同じクライアントを続けていても、よほどのことがない限り、市場での価値はたいして上がりません。つまり、市場価値を高めようと思ったら、できるだけ色々なクライアントを経験するほうがよいということです。

個人的には、クライアントを変えるときが一番しんどいです。信頼を一から築かないといけないですし、一緒に働く人も変わり、やり方も大きく変わるからです。そして、しんどい分だけ成長を実感できます。成長したということは、市場価値も上がったということなのです。

キャリアパスを作っていくにあたり、もう一つ伝えたいことがあります。

それは、周りといちいち比べないで、市場に目を向け続けるということです。

この点については、多くを語りません。代わりに、Amazonの創業者であるジェフ・ベゾスの言葉を借りましょう。Amazonがなぜ現在のように先進的で急激な成長を遂げることができたのかという質問への回答です。

アマゾンの事業開始後の間もない1997年の年次書簡には、こう書いてあるんだ。”事業の中核はあくまで顧客であって、他者との競争ではない”。それが成功した理由だと思う。焦点を顧客に当てることが重要なんだ。顧客の要求は常に尽きることはない。それに応えることで成長する。他社との競争を重視してるとそうはいかない。他社の動きを見てるとどうしてもスピードが遅くなる。でも顧客は常に前進を求める。ビジネスで成功するためには常に革新的であるべきだと思う。そのためには顧客に目を向けることだ。

ジェフ・ベゾスが言う顧客とは、コンサルタントにとっては”市場”のことです。決して、1つのクライアントのことではありません。

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ラボネコ
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