本日ご紹介するのは「なんとなく生きづらい」と感じている人に贈る、性格診断の決定版「ユング心理学」です。
こちらの記事で取り上げている「MBTI」は、このユング心理学をもとに作られた性格診断です。
そのとおりです。
ユング心理学を覚えると、世渡りがラクになること間違いなしです。では行きましょう!
自分や他人の性格を知るということ
ユング心理学は、性格分類を通じて、この世界には、自分と違った考え方を持つ人たちがいるということを体系的に教えてくれます。
ここでいう考え方とは、その人が「ついしてしまいがちな考え方のクセ」と理解するとよいでしょう。
自分自身がどのような世界観を持って生きているのか、それは人とどのように違うのかを明確にしてくれます。
このことにより、自分のことをより理解するとともに、他人がわざと自分に嫌がらせしているのではなく、物事の見方が異なっているだけだと理解できるようになります。
さらに、自分のことを理解することによって、いま自分が追い求めている幸せ(総じて、他人から植え付けられた価値観をもとにした幸せ)が、自分に合っているものなのかを考えさせてくれます。
自分の価値観に合わないものを自分が追い求めているようであれば、それは不幸というもの。
自分の性格を知ることで、自分の価値観を明らかにすることができます。
内向型か外向型か?
内向型というのは、興味や関心が自分の内側に向かっている傾向の高い人です。
周囲の人々や起こっている出来事についてはあまり反応を示しません。それよりも、自分の価値観に照らし合わせて、自分がどう思うかでその対象を判断します。
行動を起こすキッカケやそのエネルギーは、自分の内側から湧きおこるものです。様々な経験を通じて、反省したり閃いたりすることによって、行動に移していきます。
一方で、外向型というのは、社会や他者といった外部に興味や関心が向かっている傾向の高い人です。
外部で起こっていることに対して心がオープンであり、外部の出来事や他者といった周囲の影響を受けながら判断していきます。
人間関係や社会的状況などから受ける刺激がそのまま活動を促すエネルギーであり、他者からの影響に左右されます。
外向型の方が明るくて活発で良いという勘違いが世間にはありますが、外向型は周囲に対する反応が強くトラブルを起こしやすいこともあります。
思考か感情か感覚か直感か?
次に、心の機能を4つ紹介します。
これから紹介する思考、感情、感覚、直感は、心の動きのクセと思ってもらえればよいと思います。
思考機能は、物事を論理的にとらえて理解しようとする働きです。客観的に物事を捉えて、論理的に原因や結果を捉えます。そして、合理的に結論を導こうとします。
感情機能は、何かが起きたときに、どう感じるか、その感情を最優先として考えます。自分の好きな相手にはとても親切にして、基本的に誰とでも仲良くなろうとします。
感覚機能は、五感をもっとも大切としており、論理や感情といった自分基準の判断をするのではなく、物事の良し悪しではなく、ありのままに捉えようとします。
直感機能は、何かが起きたときに、その物事自体から、まったく新しいアイデアを閃き、それを大切にします。ひらめきによって、物事の本質を捉えようとします。
外向思考タイプ
内向型と外向型、そして思考と感情と感覚と直感という4つの心の動きを組み合わせることで、8つの性格タイプを導き出すのがユング心理学です。
まず、外向思考タイプです。外向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが思考であった人の特徴となります。
このタイプは、お金や地位といった客観的な成功を強く意識し、戦略的に考えて行動します。
外部の状況を合理的に捉えるので、行き詰った状況を打開したり、関係する人たちを公平に扱うことができるので、リーダーとしての適性を持っています。
逆に、感情的なことに共感するタイプではなく、外部に対して自分の価値観を押し付けることがあるため、一歩間違えると暴君になることもあります。
内向思考タイプ
次は、内向思考タイプです。内向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが思考であった人の特徴となります。
このタイプは、真実とは何か、人はなぜ生きるのかといった観念的なことに興味があり、思考に耽ることを好みます。
自分の興味のある領域では、驚くほどの知識や技能を身につけており、学者や研究者として大きな成果を生み出すことができます。
逆に、外部への関心が低くなりがちであるため、ファッションやグルメといったことには無関心であったり、特に人間関係では苦労することが多いです。
外向感情タイプ
次は、外向感情タイプです。外向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが感情であった人の特徴となります。
このタイプは、人が好き、たくさんの人と友達になりたいといった表現をすることが多く、人と共感することを好みます。
組織などへの順応性も高く、仲間を作って自分の居場所を確保することも得意であり、ムードメーカーとして活躍することができます。
一方で、物事の良し悪しを感情的な理由だけで決めつけてしまい、客観的に考えることができないことが多いため、リーダーを任せるのは少し危険な場合があります。
内向感情タイプ
次は、内向感情タイプです。内向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが感情であった人の特徴となります。
このタイプは、一見おとなしく穏やかな印象を与えながらも、内面ではとても豊かな喜怒哀楽を持っています。
組織の中では、縁の下の力持ち的なタイプであり、周囲とトラブルを起こさずに、実務をしっかりこなすことができます。
その場の雰囲気に流されず、他人を動かそうとも考えていないため、周囲が気づかないまま、独自の感情を持っていることがあり、突然、もうやってられないと思いきった行動をすることがあります。
外向感覚タイプ
次は、外向感覚タイプです。外向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが感覚であった人の特徴となります。
このタイプは、外部から得られる感覚を大切にしており、新しい情報や流行をいち早く把握することがとても得意です。
流行のスタイルに敏感であり、また独自の美意識やこだわりを持っており、組織の中では物事を淡々とこなしていくことが得意です。
逆に、新しいアイデアを考えたり、将来を予測するといったことは苦手であり、あくまで実務に寄った性格です。
内向感覚タイプ
次は、内向感覚タイプです。内向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが感覚であった人の特徴となります。
このタイプは、外部から得られる刺激によって自分が感じる感覚を大切にしており、自分の独自の世界観の中で好きなことに没頭します。
仕事では、単独で行える作業を好み、コツコツと実績を積み上げていくことができるタイプです。
誰かに無理に自分を分かってもらおうとは思っておらず、変わった人と思われるオタク気質を持っており、そうした趣味仲間との交友を大切にします。
外向直感タイプ
次は、外向直感タイプです。外向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが直感であった人の特徴となります。
このタイプは、外部から得られる刺激によって自分の中でアイデアが自然と生まれ、そのインスピレーションを大切にしています。
得意な分野の仕事においては、非常に少ない情報の中から、見事に先を見越したり、新しいアイデアを生み出したりすることができるタイプです。
いくつもアイデアが生まれるものの、それを論理的に説明したり、最後までやり抜く力が乏しいことが多いため、企画倒れの残骸があちこちに散乱してしまうタイプです。
内向直感タイプ
次は、内向直感タイプです。内向型の人で、4つの心理機能のうち最も強いのが直感であった人の特徴となります。
このタイプは、外部からの刺激に応じて反応するのではなく、自分の内側から科学変化を起こすようにインスピレーションが湧きおこってくるタイプです。
物事の本質を見抜いたり、天才的な先見性を持ち合わせていることもあり、人は何のために生きるのかといった漠然とした問題に対しても、答えを導き出すことがあります。
一方で、生活適応能力には欠ける部分があり、人生の大きな命題を考えているのに、日常的なことに関してはすっかり抜けていたりします。
ユング心理学からすると、実証を経て証明できているのは、この8つの性格というスタンスだよね