コロナ禍でのコンサルタントの一日の過ごし方

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コロナ禍でのコンサルタントの働き方について、お話していきたいと思います。

お、テレワークなのか?

大手のコンサルティングファームのほとんどは、基本、テレワークで働いています。今は、どこのコンサルファームのオフィスもガランとしているのが実態です。

コンサルティングの仕事は、モノづくりや体感ベースのサービスと異なり、基本、調査や資料作成、コミュニケーションが中心となりますので、テレワークとの親和性が高いです。

では、具体的に、コンサルタントの一日を時間ごとに追っていってみましょう!

午前9時 作業計画

コロナ禍では、基本的に家で仕事をするため、通勤がなく、とても効率的に朝の仕事に入ることができます。

まず、自宅で机に向かったら、一日の作業計画を立てます。クライアントやリーダー層と確認しているプロジェクト全体のスケジュールに沿って、今日、自分は何にどのくらいの時間をかけるべきかを計画します。

今日は、クライアントとデジタルトランスフォーメーション案件に関するミーティングが控えているため、主にそのディスカッションでの進め方や資料について、チームメンバーと認識合わせをチャットツールを使って行います。

午前10時 資料作成

午後に行うクライアントとのミーティングに向けて、自分が担当するパートの資料を作成します。

今日は、クライアントのデジタルトランスフォーメーションの計画内容についてディスカッションします。論点は、戦略、チェンジマネジメント、ガバナンス、ツールとあり、そのうち自分が担当するチェンジマネジメントの資料を作り込みます。

昨日までに社内のナレッジベースから取得してきた情報や、社内の有識者から得たインサイトをもとに、チェンジマネジメントの論点とオプションを分かりやすくまとめていきます。

資料の作成方法については、こちらの記事を参考にしてください。

午前11時 社内ミーティング

先程までまとめていた資料の内容について、方向性などに問題がないか確認するため、プロジェクトメンバーに30分ほど時間を取ってもらい、ウェブ会議で資料を投影して確認を進めます。ウェブ会議は、社内で指定されたクラウドサービスを使います。

ここで、戦略をまとめているメンバーと、ストーリー構成が繋がることを再確認するとともに、論点の整理の仕方が若干異なっていることを確認したため、お互いすり合わせて微修正を行います。その他、リーダー層から論点がやや曖昧な部分について、指摘を受けて修正の方向性を確認します。

こうした意識確認は、できるかぎりフレキシブルに行います。そうすることで、自分の作業だけでなく、プロジェクトの他のメンバーが何を実施しているかについても把握でき、コロナ禍でもコミュニケーションが薄くなることを回避し、全体感をもって仕事をすることができます。

その後、お昼12時には、自宅でランチを取ります。ランチでは、Zoomなどで社内メンバーとウェブランチをすることもあります。

午後1時 引き続き資料作成

午前中にもらった社内でのレビュー結果を踏まえて、資料をギリギリまで最終化していきます。何か不明点があったときなどは、随時チャットで確認を行い、このあとのクライアントミーティングの準備を進めます。

コロナ禍となってからは、クライアント先でのプレゼンは、よほどのことがない限りはなくなってしまいましたので、移動時間が無くなり、ギリギリまでワークできます。

午後2時 クライアントリーダー層とのミーティング

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クライアントのリーダー層とのミーティングをウェブ会議で行います。社内ではTeamsを使っていても、クライアントからZoomを指定されるケースもあります。

ウェブ会議では、リーダーがファシリテーションを行なって会議を進めていきます。このミーティングでは、クライアントのリーダー層に対して、今後の施策の方向性を理解してもらい、合意形成を図ることがゴールです。

自分のパートでは、チェンジマネジメントを推進する上で、認知・理解・行動の切り口で整理した打ち手について、他社事例なども踏まえて検討した内容を説明します。クライアントから細かいフィードバックをいくつかもらい、その内容を受けて次のアクションを確認していきます。

議事録代わりとするため、クライアント許可のもとミーティングは録画しておき、プロジェクトワークを効率化します。

午後3時 社内ミーティング

先程のクライアントミーティングの結果を踏まえて、プロジェクトのメンバーとラップアップと次のアクションを確認します。

次回は、他社事例を踏まえた具体的な施策の落とし込みを議論することになるため、早めに有識者にアポイントを取っておきます。有識者からインサイトを得るためのミーティングをセットしつつ、並行でデスクトップ調査を進めていきます。

午後4時 クライアントヒアリング

Michal JarmolukによるPixabayからの画像

本日2本目のクライアントミーティングを行います。

午後2時からの会議では、全社的なデジタルトランスフォーメーションに向けた施策検討をクライアントのリーダー層と実施しましたが、それと並行で進めているBPRに向けた現状分析において、クライアントの現場部門へのヒアリングを行います。

このヒアリングもウェブ会議で実施します。

ヒアリングは、先週までに作成していたヒアリングシートをもとに、業務フローに沿って課題感を確認していきます。途中、クライアントの現場担当者が示唆に富む意見を出してくれたので、そこから議論は盛り上がり、最後には重要な論点をラップアップして、ミーティングを終了します。

午後5時 休憩&ランニング

本日の作業計画が一通り済んだところで、コロナ禍でも健康を保つために、1時間ほどランニングに出かけます。

コロナ禍では、通勤がない分、どうしても仕事のオンとオフの切り分けが難しくなるため、あえて、普段であればまだ仕事をしている時間帯にランニングに出かけます。

同僚もこの時間は、子供のお迎えに行ったり、家族サービスをするなどして、コロナ禍で変化したライフワークバランスを取っているので、お互い気兼ねなく時間の使い方を工夫します。

午後6時 社内イベント

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この時間はプロジェクトとは異なり、社内イベントでウェブ会議に入ります。

社内イベントは様々で、同じセクター内での各プロジェクト状況を共有したり、メンバーのアサインを相談したり、新卒や中途の採用イベントや、勉強会なども開催されます。

そして、コロナ禍では、こうしたイベントもすべてオンラインで実施します(たとえば、採用における候補者との面談もウェブ会議で行います)。

午後7時 仕事終わり

今日は、19時で店じまい。コロナ禍でなければ、プロジェクトメンバーと飲みに行ったりするところですが、本日はウェブ飲みもないので、自宅で本を読んだり、まったりして過ごします。

 

いかがでしたでしょうか。コンサルタントの1日、概ね、どこの会社のどのプロジェクトも似たようなものだと思います。皆さんの参考になれば幸いです。