コロナウィルスが引き起こしたパンデミックによって、世界が劇的に変わろうとしています。この影響により、1930年代の世界恐慌以来の大不況が訪れるとまで言われています。
コロナウィルスを止めるためには、世界のほとんどの人が感染して抗体を持つか、ワクチンが開発されるしかありません。そしてワクチンが臨床実験を経ていつ実用化するかについては、はっきりとした答えは出ていない状況です。
つまり、コロナの影響は、当分続くということですね。
今日は、このパンデミックが続くことによって、ロボット社会が進行するという点を指摘していきたいと思います。
ソーシャルディスタンスによって加速するロボット社会
2021年までは確実にソーシャルディスタンスが続いていきますが、それによってロボットが人の仕事を代替していくことが加速するのは確実でしょう。
これまで、ロボットの導入の障壁となっていたものは、「人が人を好む」という点でした。レジにおいても、介護においても、多くの人は”人”に応対してもらいたいと思うのです。
しかし今後は、消費者は自らの安全を優先し、むしろロボットで応対してくれる企業を好むようになるでしょう。もちろん、飛沫等での感染が防げるからです。
そうした中で、企業は、人同士の接点を減らし、さらには従業員の数を減らすという意味から、ロボットの活用を急速に展開していくことになるのです。
ロボットであれば、テレワークではどうにもならない仕事をこなすことが可能になるのです。
様々な分野で実用化されていくロボット
自動車工場などの生産ラインでは、ロボットの活用が比較的進んでいますが、今後はあらゆる領域でさらに加速していきます。
ニトリでは、倉庫での入出荷をサポートするバトラーというロボットを導入しています。
アリババは、ロボットがウェイターをする「Robot.He」というレストランを展開し始めました。
マクドナルドでは、ロボットによる調理や接客の試験が始まっています。
中国の病院には、コロナにより、デンマークの工業ロボが数百台ほど輸出されたという記事もあります。
アフターコロナの世界では、私たちはもっと多くのロボットが活躍する世界を見ることになるでしょう。
ロボット社会になって人間は何をするのか
ロボットが導入されると、当然、それまでその仕事を行っていた人たちは仕事を失います。
ロボットは初期導入は高くつきますが、その後のメンテナンスコストは人に払う給料よりも安く済みますので、企業はロボットを一度導入したら、二度とその仕事のために人を再雇用しないでしょう。
では、人は何をすればよいのでしょうか。
その前にまず、人々の余暇は確実に増えます。おそらく、早々に週休3日にはなるでしょう。
なぜなら、ロボットが代わりに働いてくれることで、ベーシックインカムが進むからです。たとえば、農作物を育て、熟したら摘み取り、市場にまで輸送してくれる、そんな社会が実現できたら、人は働かなくてよいですよね。まるでローマ時代の貴族のような暮らしです。
そして、休みではない日は、どのような仕事をするのでしょうか。明らかに増えていくのは、ロボットを制御するソフトウェアエンジニアです。今後劇的に増える職業だと断言できます。
小学校でもプログラミング授業が始まるということですが、それはこうした未来に必要な技術だからですね。
これまでサービス業で働いていた人で今後に不安を感じる人は、プログラミングの技術を習得していくことをおススメします。