【共感力】相手を知り、良いところを見つけ、その結果として相手から好かれる技術【物事ではなく相手にフォーカス】

世間では共感力が大切だということがよく言われます。

おお~、よく言われるよね。

でも共感力って、相手にいいねって言えばいいだけでしょ。

それはただの同調ですね。共感力というのは、よく同調と間違われることがありますが、実は別物です。

さらに、共感力は生きていく上でとても便利なスキルです。先天的なものでは決してありません。

今日は、そんな共感力について、解説していきたいと思います。

共感力とは「相手の良いところを見つける力」

共感力とは、もっとかみ砕いて言えば「相手の良いところを見つける力」です。

たとえば、嫌いだなと感じる人の悪いところはすぐに見つけられると思います。しかし、良いところを見つけるのは難しいですよね。

しかし、どんな人も完全な悪人は滅多にいないわけですから、必ず良いところはあるわけで、それを見つける力ということです。

嫌いだなと思う相手からでさえ、良いところを見つけて相手の存在を認めるということです。

相手に「自分の良いところを見つけてもらう」という姿勢ではダメだということです。

なぜ共感力が必要なのか→人から好かれてコミュニケーションを円滑にするため

簡単にいえば人から好かれるスキルだからです。

デジタル時代になったとはいえ、基本、企業の社長から平社員まで、人とのコミュニケーション無しでは仕事は進みません。

たとえ苦手な人がいたとしても、そうした人たちとのコミニケーションを避けてばかりではいられないということです。

共感力が身につけば、自分の身の回りにいる人から好かれ、円滑にコミュニケーションできるようになります。

これは、決して軽視することができないスキルです。共感力を疎かにした人は、コミュニケーションコストがかかってしまい、多くの時間をムダにしてしまうでしょう。何かを成し遂げたいのであれば、少しでも自分の味方を増やしたほうがいいでしょう。

共感力と同調は別物→同調は単に嫌われることを避けるスキル

一見すると、共感力とは、同調に似ているように聞こえるかもしれません。

同調というのは、みんなが右を向こうとしているから右を向くというもので、同調圧力という言葉があるとおり「本当はそうは思っていないけど、相手の言っていることに合わせて事なきを得る」というニュアンスがあります。

同調は、嫌われることを避けるスキルですが、好かれはしません。当たり前ですが、人は自分へのお世辞はただのお世辞だと見抜きます。

一方で、共感力は相手の良いところを見つけるスキルです。人は、自分の良いところをきちんと見つけてくれる人のことは好きになる習性があります。ですので、共感力というのは、苦手な人からも好かれるスキルなのです。

相手の良いところを見つけるには相手を知ること

共感力と同調は似たような雰囲気があっても、同調は思考せずとも行えますが、共感はクリエイティブな作業です。

では具体的にどうやって相手の良いところを見つければいいのでしょうか。

実は、人は苦手な人がいたとしても、その人の生い立ちや、実は辛い過去があったということを知ってしまったら、それ以降は、前よりは相手のことが好きになるはずです。

つまり、これが共感力のヒントです。

相手の良いところを見つけるためには相手を知る必要があるのです。人を知ろうとすることは、効率性を志向している人にとっては時間がかかって手間かもしれません。しかし、人を知ろうとしなければ、共感力は得られないのです。

物事ではなく相手自体にフォーカスした会話をすること

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相手を知るためには、会話をすることです。一般人であれば相手の情報が公になっているはずはありませんし、Facebookなどを見てもたいした情報は得られません。

共感力を重要視してこなかった人は、こうした会話は下手でしょう。そこで、会話をするためのヒントをお伝えします。ずばり「話のフォーカスは物事ではなく、相手自体にフォーカスすること」です。

天気、ニュース、仕事内容、旅行先といった物事にフォーカスすると、話題には困らないかもしれませんが、相手をしることはできません。

「最近は雨が続いていますね」とか「趣味は何をしているんですか」といった物事にフォーカスしていても、相手の気持ちは見えてきません。

ここから一歩、相手に踏み込む必要があります。たとえば「晴れていたらこんな日はどこに行くのですか」とか「その趣味を始めたキッカケってどういうものでしたか」といった相手の意思決定に踏み込むことが相手自体にフォーカスするということです。

そうすれば、相手が楽しそうに話してくれれば深堀すればいいし、あまり話したくなさそうであれば話題を他に移せばよいということです。

このようにして、相手の生活であったり、こだわりであったりを知ることができ、それによって相手の良いところを見つけることができ、相手から好かれるようになるというのが共感力です。

慣れるまで疲れる作業ですが、訓練すれば上手くなります。共感力とは、人に対する洞察力とも言えるということです。