あの人は、なぜこんな考え方をするのだろうと思うことは多いでしょう。
人ってのは、わからないことだらけです。
でも、この世は人間関係で出来ているので、他人の価値観というものをある程度は理解しておくことも重要なんじゃないでしょうか。
ありますよ。
以前、こちらの記事でMBTIによる性格分類を説明しました。ここでは、人は16パターンの性格分類をもっており、この性格分類ごとに好む思考パターンがあるということを説明させていただきました。
今回は、さらにもっと簡易的な性格分類をお伝えしようと思います。
この性格分類を学べば、以下の良い点があります。
- 自分のことをより理解できる(自分の考え方の基礎的なものが分かる)
- 相手のことをより理解できる(自分と異なる考え方というものがあることを知ることができる。つまり、相手は自分に嫌がらせをしているのではなく考え方が異なっていることを理解できる)
では行きましょう。
4つの気質
4つの気質とは、人間を以下のように分類したものです。
- 保護気質(SJ型)
- 自由気質(SP型)
- 理想気質(NF型)
- 合理気質(NT型)
診断は、こちらのURLで行ってみてください。
4つの気質の後ろに(XX型)と書いていますが、これはMBTIの結果と紐づけるためです。
ですので、MBTIを既に実施している方は、自動的に上記の4つのどれかであることが分かります。(istpであればSP型、enfjであればNF型といった感じです)
非常に良く出来ていますので、自分や他人の本質的な価値観を理解することにきっと役立つでしょう。では、いきましょう。
保護気質(SJ型)
エピメテウス型とも言われる性格で、日本人の33%を占めます。
「人や社会に貢献したい」という強い欲求をもっており、そのために義務や責任を必要とします。より高い責任を持つためにヒエラルキーの上下関係を重視し、上に上がりたいという欲求を持っています。貢献するためには備えが必要なので、未来予測は得意ではありませんが、用意周到という特徴があります。
社会階層に憧れますので、保守的で伝統を重視し、組織への所属欲求がとても高いです。勤勉さと集団行動、社会規範を教える学校教育は、保護者気質のためにあると言われています。他の気質は、自分の利益を考えて組織に属しますが、保護者気質にとっては組織に貢献することが重要なのです。
義務を大切にするため、ルールや伝統を乱すことには容赦しない側面があります。保守的で革新的なことも得意でないため、この型は素直に受入れることができません。また、善悪二択で人を判断するため、相手を中傷することも厭わない特徴があります。
仕事上では、責任感がある人に惹かれます。
自由気質(SP型)
ディオニュソス型とも言われる性格で、日本人の50%を占めます。
「自由でありたい」という強い欲求をもっており、義務や理屈は重要ではありません。好きな時に好きなことをすることが信条ですから、放浪や目新しいことも大好きです。上下関係は好きではないですが、友人関係は大切にします。
ただ、いざ好きなこととなれば、誰よりも1つの物事に熱心に取り組むことが出来ます。ただし、あくまでもそれをやっていることが楽しいということが前提です。好きなことのためであれば、苦痛を苦痛と感じません。失敗してもクヨクヨせずに前向きなことが特徴です。
自由を大切にし、好きでもないことをそもそもやりたくないという人なので、義務やルールというものが苦手です。また、スリルを求める傾向があるため、よく考えずに危険なチャレンジに足を突っ込んでしまうということもあります。
仕事上では、自由を尊重する人に惹かれます。
理想気質(NF型)
アポロン型とも言われる性格で、日本人の12%を占めます。
「本当の自分になりたい」という強い欲求をもっており、永遠にたどり着かない本当の自分を追い求めてさまよい続けます。個性を発揮することが重要であり、他人からそれを認められたいと強く思っていますので、対人関係に時間を使い、裏切られたと思うと大いに傷つきます。
人が好きで、ロマンチックであり、今よりも将来に重きを置いて、自分や他人が個性的に生きることを重視します。社会に役立ちたいという考えは保護者気質と通じるものがありますが、義務とかではなく、人の個性的な生き方を応援しているからなのです。
常に人に関心を持っており、自分も人から認められたいという思いが強いため、人を褒めることも多いですが、批判されることにとても弱く、すぐにカッとなる特徴があります。
仕事上では、個性的な人に惹かれます。
合理気質(NT型)
プロメテウス型とも言われる性格で、日本人の5%程度しかいません。
「世界の真実を知りたい」という強い欲求を持っており、知的好奇心から仕事上の知識だけでなく哲学や化学についても関心を持っています。世界の真実を知るために、自己批判を繰り返しながら能力を向上することに余念がなく、スキルが高い人が多いことが特徴で、何事にも理論的に考えて行動します。
合理主義者は仕事に熱心なタイプであり、いわゆるデキる人が多いです。また、一般的なルーティンワークには興味はなく、革新的であったり難易度が高いことを達成することに喜びを感じます。また、遊ぶとなったら徹底的にやりつくすのもこのタイプです。
能力への要求が高く、自分だけでなく、他人に対しても要求水準が高いことが多いため、ときには冷た人だと思われることがあります。また効率重視で見限ることも早いため、周りの人は無能と考えて何も期待しない場合もあります。
仕事上では、能力がある人に惹かれます。
いかがでしたでしょうか。色々なタイプがいることを学んで、世の中を円滑に進めていきましょう!
え、他人を理解できる方法なんてあるのー??