【プロフェッショナル 仕事の流儀】プロフェッショナルとは?その人の価値観がわかる

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今日は、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」から、プロフェッショナルとは何なのかを考えていきたいと思います。

番組にフューチャーされた数々のプロフェッショナルたちは、この番組の最後に「プロフェッショナルとは?」という質問に回答します。

プロフェッショナルを表す多様な言葉の中から、各人が選んだ定義とは。

その回答には、それぞれのプロフェッショナルが大切にしている価値観がみてとれます。

その回答は、おおまかに分類できますので、皆さんはどの価値観に近いか、共感しながら見ていただくと面白いと思います。

ブレない覚悟をもっていること

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まず最初の分類は、覚悟です。

プロフェッショナルには高度な技術や、圧倒的な結果が伴いますが、そうした外に表れるものではなく、一番重要なのは、本質的な心の部分だという価値観です。

心とは、選ぶことができたはずの他の選択肢を捨て去る覚悟をもって、ブレずにこれぞというものに人生をかけているということです。

羽生善治:棋士

やっぱりなんかこう揺らぎない人、揺らぎない人だと思ってます。

変わらないというか、核があるというか、信念があるというか、誇りがあるというか、つまり本当に大事なものを守り続けている、信じ続けているということではないかなあと思います。

岡田武史:プロサッカー監督

覚悟をしていること。

過去の実績、自分が今もっているもの、または人にどう思われるかとか、評価とか、そういうものを切り捨てる覚悟をしていること。

腹をくくっていること。そういうのが一番大事じゃないかなと思っています。

中田久美:バレーボール全日本女子監督

ブレないこと。

それこそ存在意義じゃないけど、なぜ私がやらなきゃいけないのか、何が求められているのか、何が重要なのか、そこがブレない限り、できるんだと思います。

猪子寿之:デジタルクリエイター

いろんな大事なものを、捨てちゃってる人じゃない?

植野広生:雑誌編集者

プロフェッショナルとは、覚悟だと思います。

例えばそれが仮に本当の意味での正解じゃなかったとしても、こっち向いてやるんだ、この方向でやるんだという覚悟が決まっていれば、読者ってそっちに多分寄ってきてくれるんですよ。

名和利男:サイバーセキュリティ技術者

プロフェッショナルとはぶれない目的をずっと持っていて、その達成のために必要な能力を自分で構築して、それを必ず実行に移す人。

それしかないと思います。

三枝俊介:ショコラティエ

自分が目指すものに向かって、たくさんの選択をして、選ばなかったものを捨てる覚悟のある人だと思います。

人生の時間っていうのは限られていますから、捨て去ることによって自分が前に進む力をもらえるんだと思います。

新浪剛史:経営者

ぶれなく信じて率先するという人だと思います。

信じたことを常にブレずに率先する。

常に率先してやる人。それがプロフェッショナルだと思います。

宮崎駿:映画監督

半分素人のほうがいいんですよ。

それは自分が選択して、自分がプロだからやるんじゃなくて、自分がこれをやりたいと思うからこれをやっているんだっていう。

やっぱり精神の方が大事なんですよ。

高みを目指すこと

次に、高みを目指すこと、挑戦するということです。

心で持つ覚悟も必要ですが、やはり行動しなければならないという価値観です。それも、漫然と続けることではなく、新しいことにチャレンジし続けるということです。

井上雄彦:漫画家

向上し続ける人ですかね。

これがなくなったらプロをやめないとって思ってることが、それなんで。だから、プロフェッショナルというのは、向上し続ける人、と思います。

星野佳路:経営者

常に完璧を目指そうとしている。

完璧になるなんてことはおそらく生涯ありえないけど、そこを淡々と目指している。

西村幸:医療器具開発者

おそらく探求者そのものでしょうね。

未知の世界にずっと入り込む人たちなので、行き着くところはないと思いますよ。

終わりがないですよね。

だからずっと続けている人がプロフェッショナルでしょうね。

途中で諦めた人はプロフェッショナルじゃないですよ。

樋口宏江:ホテル総料理長

覚悟をもってその道に進み、常に挑戦し続けること。

そして、挑戦し続けるものを具体的に形として表現できる力を持っている人。

天野恵子:内科医

知られざるものへの挑戦。

やっぱりそこに困っている患者さんがいて、自分で疑問に思ったら、やりたくなっちゃう。

やりたくなっちゃって、色々とあちこち調べていっちゃうわけよね。

渡邊智恵子:社会起業家

日々努力をし、そして、日々改善改革をし、『私だけしかできなかったね、この努力』という、そういうことを言える人。

仲田晃司:ワイン醸造家

自分の仕事をどこまで突き詰めて、いいものができるか。

それを究極にやっていける人。

いつまでも延々とやっていける人。

そのためには、情熱なり、愛情なりを持っていないと、できないと思うんですね。

継続すること

次に、継続することです。

もちろん、覚悟や挑戦することも大切ですが、結局は続かなければ意味がありません。

どんなことでもいい、何でもいいから、とにかく続けていけばその先に何かがある、続けなければ終わってしまう、継続が一番難しいことだと考える人たちです。

吉田都:バレリーナ

情熱と誇り。それを持って一つの事をコツコツと続けられるという。

自分のやるべきことをしっかりできるという人ですかね。

hitomi:メイド

同じことを飽きることなく続けられる人。

そして、その一つのことを磨き続けられる人がプロフェッショナルだと思います。

市川海老蔵:歌舞伎俳優

方向性を間違えずにきちんと努力できる人だと思うんですよね、あきらめないで。

いまの時代に合っているか合っていないかということをちゃんと見えた上で、まっすぐ諦めずに努力している人が基本的にプロフェッショナルだろうなと思ってます。

HIKAKIN:ユーチューバー

継続した人で、かつその中でチャンスを掴んだ人。

継続してるとチャンスがやってくる、その中で努力していると掴める。

竹内宏:町工場経営者

媚びないこと、群れないこと、属さないこと、それと、やめないこと、これができる。

やめない、あきらめない、これができる方はではないかなと思っています。

堀井智帆:少年育成指導官

なんで生まれてきたんだろうとか、自分なんて生まれてこなければ良かったのにとか思っている子どもたちに、いや生まれてきて良かったんだって思ってもらえるような関わりをひたすら続けていくこと、だと思います。

高い技術力を磨き続けること

次は、プロフェッショナルの代名詞、高い技術力、能力です。

心構え、行動、そうしたものはもちろんプロフェッショナルを構成するものですが、客観的にみてプロだと判断できるものが大切だという価値観です。

高い技術力というのは、それだけで社会に役に立ちます。そういう現実的な視点だといえます。

黒柳 徹子:女優/ユニセフ親善大使

高度の知識と技術をもって、仕事を継続してやっていくことって思ったんですけど、情熱をもって熟練した仕事を継続してやっていける人、それをプロフェッショナルと言う。

という風に私は考えます。

小藪千豊:新喜劇座長

これはこの人にしかできない、みたいなものを持っている人。

今明秀:救急医

修練してきた経験・技術・手腕で目の前の患者さんを救うこと。

そして、その結果、笑顔とか感謝という対象を得る人。

道脇裕:発明家

己のプロフェッショナリティーに特化していて、かつ、達していること。

笹子三津留:外科医

自分の技術の世界で、常に進歩する余地を求め続ける人であり、自分が到達した技術、学んだ技術、経験を次の世代に伝えようとする。

そういう風に思う人が本当のプロじゃないかなと思いますね。

圧倒的な結果を出すこと

次に結果を出すことです。

これまで見てきた価値観の中で、もっとも具体的であり、シビアなものです。精神論のような抽象的なものでもなく、習慣のような行動様式でさえありません。

結果というのは、シビアであり、努力しただけでは得られるものではありません。そういう過酷な戦いの中で勝ってこそ、プロフェッショナルだという価値観です。

イチロー:メジャーリーガー

ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残す、ということです。

松本人志:お笑い芸人

素人に圧倒的な差をつけて、力を見せつけることじゃないですかね、と思います。

石川佳純:プロ卓球選手

自分に挑戦し続けて結果を出し続けること。

柴田陽子:ブランドプロデューサー

結果を出す人。

自分より上手くやる人がいるってのはどこかで必ず思っているので、その誰か知らない人に負けないように、いつも最善を尽くすということと、いつも次の伸びしろになるような反省とか後悔を持って頑張ろうと思ってます。

期待に応えること

少しユニークなのがこの答えです。

覚悟する、挑戦するといったことは、自分の内発的な動機から答えを出すのに対して、期待に応えるというのは、あくまで外部からの影響を重視しており、それが動機となっています。

人と接するサービス業やエンターテインメントで働く人たちは、この考え方になる傾向があるのではと思います。

伊達みきお:お笑い芸人

期待に応えられることなのかなって思いましたね。

あと、期待されること、なのかなと。

田中みな実:タレント

期待に応えるのは当たり前だし、応えられないのはプロ失格だし。

相手が望む以上のものを安定的に供給できる人、期待以上のことが出来たらプロフェッショナルと言えるのではないかと思う。

今井和美:電器店主

お客さんの要望に必ず応えるっていうことですね。

こうして欲しいと言われれば、そのようにする。

で、応えられるように一生懸命努力しなきゃいけない。

岡部友:美尻トレーナー

期待されている以上のもので、お客様に還元すること。

それを心の底から、命を懸けて、人生を懸けて、私はやりたい。

結局仕事をすること

最後が、結局は仕事をすること。

ワーカーホリックといったらよくないですが、仕事そのものに価値を見出しています。

仕事によって成功した起業家の方に多い価値観ではと思いました。

三木谷浩史:実業家

プロフェッショナルってのは、僕的に言うと、仕事が趣味っていう、そういうことかなと思います。

仕事が社会的にも意味があるし、自分の人生にとっても意味があるし、そしてまた楽しみでもある。

保科美幸:革製品修理職人

日常生活すべてで、仕事のことを中心に考えている人だと思う。

やりたいことって、多分日常生活の中でたくさんあるでしょ。

遊びに行きたい、出かけたいとか、色々とあると思うんですけど、それをせずに、仕事のために時間もお金も労力もかけられるというのがやっぱりプロだと思う。

川上量生:経営者

プロフェッショナルっていったら、誇りをもって仕事をしているかどうかだけですよね。

どんな仕事をしていても、それが下手くそであったとしても、それを自分の仕事だと思って、誇りを持って、自信を持ってやっている人って見てて尊敬するし、僕もそういう風になりたいですよね。