
コンサルティング会社というものは、一般的な事業会社と異なり、組織力よりも個人力に頼ってこれまで成長してきました。
いわば個人事業主の集まりのような様相を呈していたのがコンサルティング会社です。
今日は、そんなコンサルファームが個人力から組織力にシフトしてきているという話をしていきます。
個人事業主の集まりのようだった以前のコンサル
以前のコンサルファームでは、個人が持つスキルに頼って運営が行われていました。
プロジェクトで培われたナレッジは、個人のみに溜まっている状況で、他の人にシェアされることも少なかったです。
そして、アップオアアウトの文化でしたので、強い者だけが残り、弱い者は自力で這い上がれない限りは消えていくという、弱肉強食の職場環境でしたので、個人は自分の力を磨くことに一生懸命であり、それが会社の成長のドライバーでもありました。
業容の拡大に伴い組織力へシフトするコンサル
しかしながら、業容の拡大に伴い、多くのスタッフを育成して規律を作っていくために、ファームは次第に組織力へ力を入れるようになってきました。
詳しくは、総合系コンサルが拡大していった経緯としてこちらの記事に書いています。
現在は、個人力から組織力へのその過渡期にあります。
従来からの個人事業主然とした人々にとっては仕事選びや実施方法で色々な制約が増え、やりづらくなってきています。
また、従来からの人々と、新しく入った人々との間で価値観の相違などもでています。
しかし、そうしたことも乗り越えて、個人力というドライバーに変わる新しい成長ドライバーを作ることで、コンサルはさらに強くなろうとしています。