
こんにちは、ラボネコです(Twitterはこちら)。
これからの時代はデジタルだと言われていますね。
しかし、これまでシステムやITといっていたものとデジタルは何が違うのでしょうか。
デジタルトランスフォーメーションについては、こちらの記事でたっぷり語っていますが、今日はデジタルとシステムの違いについて、明らかにしていきたいと思います。
この記事を読んでいただいた皆さんは、明日からデジタルを語れるようになるはずです。
デジタルとシステムの違い
まず、デジタルとシステムの違いは、概ね、以下を押さえておけば大丈夫です。
デジタル | システム | |
目的 | 新しいビジネスモデルを創るため | 既存のビジネスモデルを支えるため |
取組 | データドリブンで考える | 機能ドリブンで考える |
技術 | AI/IoT/モバイル/クラウドを活用 | 従来の基幹系システム |
システムとは何か
まず、システムの方から説明します。
システムという呼称で呼ばれる技術は、人事や会計、社内ポータルといったバックオフィス系のシステム、そしてこれまでのCRMやSCMを支えてきた基幹系システムを指します。これらをレガシーシステムと呼ぶ人もいます(オープン系技術を使っていたとしても)。
そして、システムと呼ばれる技術は、既存のビジネスを支えるもので、位置づけとしては企業の戦略や業務を支えるために存在するものでした。組織としての戦略があり、それを実現するための業務があって、最後にそれらを支えて効率化するためのシステムがあるという考え方です。
デジタルとは何か
一方で、デジタルとは「スマホなどのモバイルの登場によって、膨大となったデータを中心に考え、クラウドで一元化の上、AI等の新技術を活用しながら、新しいビジネスを創る」ための概念です。
デジタルを使いこなしている企業としてはGAFAが有名で、彼らはスマホとSNSとAIを活用し、既存の広告、メディア、小売り、タクシーといったビジネスを根底から変えてきました。彼らは、デジタルで一から新しいビジネスモデルを作り上げたのです。
つまり、システムと呼ばずにデジタル呼ぶ場合は、既存のビジネスモデルを下支えするために存在する技術としてではなく、デジタルを活用して戦略を一から練り上げるものとして扱うことを意味しているのです。
新技術については、AI、IoT、モバイル、クラウドの他にも、ドローン、3Dプリンタ、VR、デジタル地図などが挙げられますが、必ずしも新技術を活用しないといけないということではなく、データを中心に考えることがデジタルの真髄です。
デジタル時代に求められる人材

これからのデジタル時代では、システムをどのように実現するかという視点で考えている人材ではなく、データドリブンでビジネスを再構築できる人材が求められています。
従来からのシステムに関する知見のみを有している人は、今後のデジタル時代でも安泰ではないということは以前のこちらの記事でもご説明しました。
確かに、AIやIoTやSNSを理解するにあたって、これまでのシステム知見は非常に役立つでしょう。しかし、技術はどんどん新しいものが出てきますので、きちんとキャッチアップしていける人材が必要になってくるのです。
デジタルに詳しくない社会人は必読だね!